受検者資格      試験官 資格


受検者資格

協会で定めている受験資格を満たしていても
まず 受検級相当の仕事経験がある事が大切です。

学科、要素 試験は 他の人に迷惑をかける事はありませんが
作業試験は 最悪 機材の破損もあり それは、他の受検者へも
大変迷惑となりますので
3級は 基本的ミキサーの操作、設定方法。
1,2級は AUXを含めた 定石的なミキサーの操作、設定方法
等、コンデンサ・マイクを使う場合はファンタム電源 をマスターして 
機材を安全に操作できる事が まず最低条件となるでしょう。

当日 何とかなるだろうと あまり練習をしていかない人もいますが 
1,2級の場合 ファンタム電源の設定や ハウリング で高価なスピーカーが
破損したり コンデションが悪くなったりしますので 
これら 破損につながる 危険行為を良く理解されていない方は 
注意ください 過度なハウリングなど 試験官が機材破損の危険大と判断した場合は
途中で失格となる場合もあります

作業試験を あまり練習して行かない人は 必ず 時間配分ができず 
時間内でセッテングが終了できません。
慣れていないミキサーの機種の場合ほど 
時間管理をしながら 試験本番を想定した練習を 体へ覚え込ませるまで 行わなければ
(練習環境に恵まれていない方も 工夫すれば 自宅でも有益な練習が可能です) 
本番で なかなか実力は、発揮できません。
このHPを読まれた方には 試験後 後悔して ほしくありませんから 敢えて言いますが、
作業試験を 当日何とかなるだろうなどと 決して甘く考えないで下さい
毎年 受検者の半分以上が確実に不合格となっています  試験前は 
みなさん これを他人事と思っているのですが 
最初から 100%落ちるつもりで受検する方は いないのですから。

他の職種では見られないような 素人
(バンドの練習スタジオにある 簡単なミキサーを操作できる程度)
の方が受検している(もちろん不合格や失格となります)事も時々あります。


受験を検討されている 一般の方へ
舞台機構調整 検定試験は 
「舞台機構」と言う名称の示すように 市民会館やホールなど に勤務する 
音響担当者のための試験です。
コンサートなど音響全般の仕事に従事する人のための試験ではありません。
専門学校などは、この事をよく説明せずに3級受験をさせていることも
多くあります。

合否にこだわらず 受験料金、交通費、勉強時間 等 負担にならない方や
国家試験の肩書きが無くても この試験を受験する気持ちがあるのでしたら 
気軽に受験されるのも良いと思いますが 
そうで無い方は
実技試験における技能の定義が ご自分や所属機関の定義と 隔たりが大きいほど
不幸な結果となりますので 十分検討されてから受験するかどうか決められる事を お薦めします。

この実技試験は、
本番の出来のほか、作業中の作業動作、作業態度 等も

採点対象となっていますから 本番がいくら素晴らしい出来でも
他が悪ければ 合格は困難です。
試験後 単に点数を知る事さえも面倒な手続きが必要ですから 
何が原因で不合格となったかも 一般の方には見当が付かない場合が多々あります。


3級は 2級の導入過程として初心者のために設立されていますから 
22歳位 以上の方が3級合格してもメリットは あまりありません。
3級と2級の作業試験は別格ですから 
年配者は3級受験するよりは 2級の準備を早く始めた方が合理的です。

指定管理者制度の影響で 以前受験者が非常に多くなって来た事もありましたが 
不幸にして 自分の本意ではなく 上司命令で やむおえず受験される方は 
まず上司に 合格困難な実技試験を受験してもらい 
どのような内容の試験か理解してもらうのが理想的です。

一般受験者で実技合格している人は
要素試験で20点以上得点している場合が多いようです。
要素試験問題は問題作成者の好みが大きく反映されていますから
要素試験の問題傾向が自分の興味に合っているかが大きなポイントになります。

一般の受験者より 遙かに 多くの情報を持っている 
この試験を運営している民間協会 役員の中にも 一発ではなく
浪人を経て合格した人も過去におり 
試験官が1級の審査基準を具体的に良く把握できていない事もあり
舞台機構調整 1級合格は かなり 難儀と言えます。
地区によっては 1級になるにつれ 浪人組の合格率は初回受験で合格する人に比べかなり低く
(過去ある会場では 1級18%、2級25%の浪人組合格率)場合もあります
浪人の方のほとんどは、初回の時、学科を合格しているので実技に集中できるはずですが
作業試験手順、練習方法 等にも問題があるのではないかと思われます。
中には 数年浪人している人もいますが
合格者のほとんどは 1、2回の受験で合格していますので 
浪人は1年が限度と言えます 原因がはっきりせず 2回不合格となった場合 3回目の受験は 
おすすめできませんから
合格する見込みがどのくらいあるか
よく考えてから決める事が必要です。

同じ会社の方が 一斉に大勢受検されると 
間違った情報で作業試験などの手順 等を決めてしまいますと 
その情報を会社内で共有してしまうため 全員不合格も多く見受けられました。
試験情報が とぼしい場合は まず大勢ではなく少数での受験を 。お薦めします

逆に正しい情報やそれに基づいた練習方法を共有している会社は合格率が非常に高くなります

舞台機構調整 実技は一発勝負なので 一般受験者が確実に合格するには 
受験する地域の試験情報と 情報に基づいた作業試験練習が必要です。


試験官 資格
各地の試験官は その地区の開発協会 より (技能検定委員委託状により)
委託されていますから 人選の最終責任は その地区の開発協会にあります。
試験官になるための 試験、技術的審査は一切ありません。運営団体の推薦が主ですから
検定運営に関わっている 音響、舞台系 協会、組合の会員であり貢献している事が
重要な条件となります。

SR、MA、放送局、レコーディング など 試験官の業種もさまざまです。
普段の仕事で 1,2級 作業試験のような コンサート形態を全く行った事が無い
試験官も多くいます。
特に SR以外の業種の試験官は、独特の採点をする事が多くあります。

作業試験問題や採点項目などを作成した委員も
コンサートなどをやったことのない方が いますので尚更です

ある程度以上の技量がある受験者の方であれば 作業試験時の チューニング状態や
仕様などで その地区の試験官の技能が どの程度あるか判断できますから
疑問が生じるようであれば 次回受験は他の地区にするなどが賢明です。

試験官を2年以上(2回)行なうと 1級を受験し合格しなくても 
学科と実技試験の両方が免除となり書類申請するだけで1級が取得できます。
現在の試験官の中には 1級を受験して合格した方もいますが そうでない人も多くいます。
技能士の合格発表にありますように A甲(学科・実技 両方受験)、
C(学科を過去合格したので免除され 実技のみ受験)のどちらかですが 
1級におきまして B(実技免除で学科のみ受験)が 極稀に見る事があり
これは 試験官経験者が D(実技・学科 両方免除)の無試験での申請合格は
体裁が悪いので 簡単に合格できる学科のみ受験し
無試験免除での合格ではなく 試験を受けて合格した事を偽装した物と考えられ
これにより 私は受験して1級取得しましたと 堂々と 公言する事が言えます。
舞台機構調整は何十年も前から試験を行っていますから 
その間 受験した事が無く この試験に全く興味の無い方が試験官を行えるのは
ユニークな試験官選出基準と考える方も多くいます。

試験官 及び 検定運営に関わる関係者、(過去関わった場合も)は 
職業能力開発促進法に定める 秘密保持義務 があり 
試験内容、採点基準 等 を漏洩した場合 たとえ試験官をやめた後でも処罰されます
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学科、要素 の ペーパー試験は 漏洩が判別しやすいですが
作業試験内容は 現場と結びついているため 審査基準が漏洩しても 判別する事は
非常に困難ですから 将来的には 
審査基準、作業試験会場は公開した方が 一般受験生にとっては公平となり 理想です。

他の職種もそうですが
学科は 機械的に点数をつけて行きますので 問題が漏洩していない限り受験生全員が公平に受験できます。
要素もこれに準じていますが 過去の問題の音源が公表されていないため この音源情報がどの程度あるかや 
その地域の 試験場 音場環境により 有利な受験者が生じます。
作業試験については 試験官へ秘密保持義務法がある反面 
密室での試験ですから 各受験者に どのような点数をつけても自由な環境ですので 
受験者により 非常に有利、不利が生じる事もありえます。どの程度公平に審査するかは  
試験官の裁量にまかせられており 審査に対してのチェック機能もありません。
作業試験において 手順に問題が無く たいした失敗もないのに 得点が40点未満の場合  
次回受験するのであれば 他の地域での受験など検討が懸命でしょう。

試験官の中には「私は採点が辛い」と自慢げに 言っている方がいますが 
このような方が試験官を行っているのは問題です 
本人は 
「点数が辛い=私のレベルが高い」 と 自慢したいのでしょうが 
点数が辛いと言う事は 「私は適正に審査できる実力が無いので 
とりあえず辛目に 適当に採点している」と公言しているのと同じ事です。


技能士現場常駐制度
 各府省が行う官庁営繕工事(延べ面積3,000平方メートル程度以上)に使用する
「公共建築工事標準仕様書」において、特記仕様で指定する工事作業については
当該作業現場にその作業に係る技能士1名以上を常駐させ、自ら工事をするとともに
 他の技能者に対して施工品質の向上を図るための作業指導を行うことと されている
技能士現場常駐制度が設けられています。また、
多くの地方公共団体においても同様の制度を設けている場合があります。

このように この検定を 単に合格する事によって 
特に公共の仕事上 入札 等においても非常に有利となる事もありますから 
国家試験である以上 試験の公平性が最も重要でしょう。
一般常識的な試験の公平性が保たれず このような特権が得られるのであれば 
特権か国家試験の肩書きを考えた方が良いと言う意見も当然あります。
公共事業に関しては関連協会の思惑が色々あります。


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