技能検定 関連記事



2001年2月18日に実施されました厚生労働省技能検定学科試験(内燃機関組立て)において、
ヤンマーディーゼル株式会社 社員が試験問題を事前に漏洩していたことが判明。
以前 ヤンマーディーゼル株式会社のサイトに
2001年5月21日から2010年まで 次のような取締役社長の詫び状が掲載されていました。
「今回の不祥事に関して、懲戒解雇ならびに減俸及び降格などの厳正な処分を決定・実施し
当社の合格者につきましては、全員合格辞退をするとともに、
中央ならびに地方の技能検定委員については辞退いたします。
公正かつ厳正に実施されなければならない技能検定試験において、
当社の社員により試験問題が事前に漏洩されたことで、試験そのものへの信頼性が失われる結果となり
関係者をはじめ世間に多大のご迷惑をおかけいたしましたこと、誠に遺憾であり お詫び申し上げます」



平成17(2005)年7月6日[水]

研修会で問題漏らす 生コン検定元委員ら逮捕 警視庁

 建設現場で使われる生コンクリート工事の検定試験問題を漏洩(ろうえい)させたとして、
警視庁保安課は六日、職業能力開発促進法(秘密保持義務)違反の疑いで、
検定試験を実施している「中央職業能力開発協会」(東京都)の元技能検定委員で、
社団法人「全国コンクリート圧送事業団体連合会(全圧連)」
会長ら元検定委員三人を逮捕した。
全圧連は平成八年ごろから、研修会で検定試験の類似問題を事前に教えていたとみられる。

 調べでは、元検定委員三人は平成十五年十一月ごろ、(以前から問題を漏らしていた疑いがあるという)
国家資格である「コンクリート圧送技能検定」の試験対策として開催された全圧連主催の研修会で、
複数の建設会社の社員に出題予定の問題を配り、解答を教えた疑い。
研修会に出席した社員のほとんどが試験に合格したという。
 圧送技能はコンクリートを所定の型枠内に打ち込む作業で、
国家資格を得た社員が多くいる建設会社は工事受注に有利とされる。
 この時の試験の受験者数は940人で、うち567人が合格。
連合会加盟企業の受験者はほぼ全員が受かったが、そのほかの人たちの合格率は3〜6割だった。

中央職業能力協会が会見:
 コンクリート施工に関する国家試験問題が業界団体の会合で配布された情報漏えい事件で、
試験問題を作成した中央職業能力開発協会(東京)が6日、記者会見し、
宮本義三技能検定部長は「(逮捕された3人は)業界内のレベルアップのためにやったのではないか」と話した。
 協会によると昨年12月、厚生労働省から情報が漏れていると連絡を受け、協会が今年1月に内部調査を実施。
 問題作成に携わった検定委員の3人=職業能力開発促進法違反容疑で逮捕=が
「団体の業務に携わる人の技能向上のため、勉強してもらおうと思ってやった」と漏えいを認めたという。



2006年9月5日
技能検定を大幅見直し、印章彫刻など30職種で統廃合

 技能検定のあり方を検討してきた厚生労働省の「技能検定職種等のあり方に関する検討会」は
5日、137ある検定職種を、企業や業界団体のニーズを踏まえ見直すとする報告書をまとめた。
過去6年間で受験者数の平均が100人に満たない家庭用電気治療器調整など30職種を統廃合の対象とすることを提案。


造園や鋳造など製造現場の137職種の技能を評価する技能検定制度について、
厚生労働省は5日、社会的ニーズに乏しい職種の検定を廃止する方針を明らかにした。

 同制度は、職業能力開発促進法に基づき、137の職種について特級から3級まで区分、合格すると「技能士」と認定される。
昨年度は全国で47万人が受検した。
 団塊世代が2007年以降に大量退職することで、「もの作り」現場でも技能の継承が懸念されており、
同省では、今後のあり方を議論してきた。
 この結果、必要性に乏しいは検定については大幅に見直すことを決め、
過去6年間で、毎年の受験者数が平均100人以下だった「家庭用電気治療器調整」「印章彫刻」を含む
30職種などを対象に統廃合を進めていく。


直接の関連記事では ありませんが 興味深い記事で 
情報公開が少ない試験ほど 不正が蔓延る原因となる実例です。
大分県教員採用試験汚職 2008年7月

大分県教員採用試験 汚職 記事において
水泳の実技試験に興味深い項目がありました。

教員採用 水泳の実技試験 
スタートは飛び込みか水中からの2種類考えられますが 
情報は公開されておらず
大分県の場合 飛び込まなければ 減点となる事を
漏洩していた事も問題にされていました。 
スタートはどちらでも良い県もあり 地域によって異なりますが 
これらの情報は 一般受験者には告知されていません。
教職の現場では 25mプールが主で この場合 水深が浅い事もあり 
飛び込みは危険ですから授業で行う事は一般的にありません。


大分県教員採用試験汚職 2008年7月
中学教員採用も改ざん 

 大分県の小学校教員の採用を巡る汚職事件で、
収賄容疑で再逮捕された県教委義務教育課参事、江藤勝由容疑者(52)が
「中学校教員の07、08年度の採用試験でも上層部から指示され、
複数の受験者の得点を操作して合格させた」と関係者に話していることが分かった。

 江藤参事は「得点を操作した人数や規模は正確には覚えていない」としながらも「不正の構図は
小学校の採用試験と同じだった」と説明しているという。不正採用は小学校の教員だけでなく、
中学校についても行われていた疑いが強まった。

 江藤参事は07、08年度の採用の試験が行われた当時、同課人事班で試験の事務を担当し、
小学校と中学校の採用試験を受けた全受験者の得点データを知る立場にあった。

 08年度の小学校教員の採用試験では、江藤参事の供述によると、
07年7月にあった1次試験の後、受験者全員の得点表を県教委の上層部に見せたところ
「合格ラインに入れろ」と約20人の氏名に印を付けた得点表を返された。

 この上層部の指示に基づいて、江藤参事は印の付いた受験者の点数をかさ上げしたり、
印の付いていない受験者の点数を減らしたりして、指示された受験者の大多数を合格させた。
中には100点以上加点した受験者も2人いたという。

 関係者によると、江藤参事は07、08年度の中学校教員の採用試験についても
「県教委の上層部から得点表に印を付けた受験者を合格させるよう指示された」
「得点の改ざん方法も同じだった」と述べた。ただ、中学校の採用試験では「自分が不正合格を依頼されたり、
金品を受け取ったりしたことはなかった。不正採用はすべて上からの指示だった」と話しているという。

 県教委によると、08年度の中学校教員の採用試験は537人が受験。31人が合格した。
07年度の採用試験は513人が受験し、31人が合格した。

 江藤参事は「中学校教員の試験でも、小学校教員の試験と同様、
07年度採用では不正合格者が例年より多かった」とし、
「08年度採用は縁故のない受験者にも配慮してくれと上層部から指示された」と説明しているという。

2008年8月13日
教員採用試験:模範解答、配点を公表−−県教委 /大分
 県教委は12日までに、先月実施した09年度教員採用一次試験の模範解答(専門、教養)の公表を始めた。
県庁の情報センターで写しを入手できる。

 従来は情報公開請求が必要だったが、教員採用汚職事件を受け、試験の透明性を高める一環として公表を決めた。
設問ごとの配点も明らかになっており、受験者の自己採点を可能にしている。




舞台機構調整 トップページ