舞台機構調整 3級


舞台機構調整 実技 作業

平成17年度 3級 作業試験は、数年ぶりに変更があり 
朗読原稿が変りました 作業問題 内容は前年と同様でした。


平成18年度 3級 作業試験問題の変更箇所は 下記の通りです。
時計の代わりとして、携帯電話を使用することを禁止します。
試験中、演奏者等に傷害を与えるおそれのある動作をした場合失格となります。
判断要素を含まない補助作業について、補佐員に指示をして作業させてもよい。
(3級は 補佐員を使わなくても 手順が正しければ減点には なりません)


平成21年度 3級 作業試験は、大幅な変更があり 
朗読原稿も   夏目漱石 「こころ」の冒頭部分に変わり 作業問題 内容も かなり改変されました。


3級 朗読音声 Adobe Reader の 読み上げ 機能による MP3音源で本文のみ。

朗読原稿

夏目漱石「こころ」より
(BGレベルでC,I)
「 私(わたくし)はその人を常に先生と呼んでいた。
だからここでもただ先生と書くだけで
本名は打ち明けない。
これは世間を憚(はば)かる遠慮というよりも、
その方が私(わたくし)にとって自然だからである。
私(わたくし)はその人の記憶を呼び起すごとに、
すぐ「先生」といいたくなる。
筆(ふで)を執(と)っても心持(こころもち)は同じ事である。
よそよそしい頭文字(かしらもじ)などは
とても使う気にならない。



1,2級もそうですが 
作業試験問題に書かれている事を守らなかったり 余計な事をすると 
指示通りの操作等が できないと判断され減点となります。

試験内容が かなり以前と改変されていますので 
本番開始の手順をよく理解していない試験官がいたり 
前の受験者のケーブルの巻き方が悪く 一見きれいでも
よれたり中抜けしていたりする事が
考えられますので注意下さい。
ケーブルは縛らずに置いてあるのが標準ですが 
地域により異なっており統一されていません 
今回の改変を期に 
基本的な仕様くらいは 統一してほしいものです。


3級 作業試験問題 概要

時計以外の機能がある携帯電話など
モバイル機器は時計として持ち込み使用できません。


マイクはスタンドにセットされており 
マイク ケーブル以外の配線と
ミキサー以外の機材調整は済んでおり 
総ての機材の電源は入れてあるので触れない事


7分以内に マイクセッテング、マイクケーブルの配線、
点検、調整、リハーサル(何回行なっても良い)を完了し 
完了後は入力フェーダーを絞り 時間内に
作業終了の意思表示を行なう

補佐員1名を使っても良いが
新米のアルバイト的な動きしかしない。


作業終了後  
試験官の合図により 本番を行う

本番 
試験官の本番開始の合図後 直ちに入力フェーダーを上げ

朗読開始の合図は試験官が行なう
(以前までの試験と異なり受験者は朗読開始の合図を行なわない)

夏目漱石「こころ」より
の朗読の後 BGレベルでC,I (CD Tr1の音楽を BGMの音量で再生させる)

本文の朗読終了後 音楽の音量を上げ約10秒間 保持した後 
ゆっくりF.O. して終了。

本番終了後 2分以内に 
ミキサーの設定、
CDの収納、
マイクケーブルを8の字巻きで
試験前の状態に戻す。
但し マイクとスタンドは受験者が片付けなくて良い。


作業問題は 説明が不完全な所が多くあります。 
@ 作業の手順の ロ ですが 
以前は
「ロ、セッテングの際、受験者は、ナレーターを定位置につかせ、リハーサル(音合わせ)を行うこと。」

「ロ、セッティング及びリハーサルの際、受験者は、ナレータを定位置につかせ、リハーサル(音合わせ)を行うこと。」
に改変されましたが 
文法としても まだ不完全です。


平成21年度 3級 作業試験は、大幅な変更があり 
朗読原稿も変わり 作業問題 内容も改変されました。
下記解説は 旧 試験問題についての解説となっていますので注意下さい。

実技試験(作業試験)問題に きちんと説明されていませんが。
CDはモノラル入力、
PA出力はモノラルです。


1,2、級もそうですが 試験地域、会場により 仕様が異なる場合があるので要注意下さい。
このHP全体 1,2,3級は ある地区での仕様に基づいた ものです。

舞台機構調整 作業試験 3級 手順 例(平成20年度までの解説)

作業時間が7分で短いと言って 手順を省略 したりすますと 減点 されます。
無駄な言動をせず、安全に接続、点検、調整、リハーサル、を
正しい手順で 時間内に 作業を終了させるのが大原則です。

下記 手順はあくまで一例で 実践でも役立つ事 を念頭においた手順ですから  
検定試験では 省略しても 点数には 影響しない 部分もあります。

作業手順は、実技試験問題を良く読み 理解して無駄な動作をしないように。

手順を書く要領は、試験場で実際に行なう動作、発言、注意事項を
順序通りにまとめて 無駄なものを排除して推敲。
(当日なんとかなるだろうと あいまいな手順では 後悔する事になります
考えたり、まごつく 暇は無いので 細かい手順まで決めて
体がスムーズに動くよう反復練習)
これによって正しい手順を覚え、自宅でシュミレーションしてまず
5分以内でランスルーまで完了できるように なったらさらに言動を洗練させ時間短縮して行く。
シュミレーションで6〜7分かかっていては、確実に合格するのは難しいでしょう。

実際の現場でもそうですが、くれぐれも無駄な動作をしない事が重要です。


試験では 手も震えるほど緊張して実力を出せない人も多いですから
試験前 3週間以上前に 手順をマスターして時間を縮める段階にしておき
無意識に手順が行なえる位に
マイク1本とCD だけなので 甘く見て きちんと練習して行かない人は
確実に落ちる可能性が高い。当日になって もっとやっておけば良かったと思っても
後の祭り 手遅れです!

以下の 旧 試験問題における手順は、
あくまで一例で ヒント 等も含まれているが 色々な手順があります

但し
ある程度基本的な流れを守らなければ 減点対象となります
手順は総て公開すると問題が発生するので画像や文字を
所々抜いてあるので御了承下さい。ヒントには十分なると思います。
技能向上ではなく あまり練習せず 単に合格目的の方は 下記の手順を
ある程度 端折っても やり方により 十分合格の可能性があります。

事前準備:
筆記用具
ストップウォッチ

この地区 1,2級は、当日 事前に控え室での説明と試験場の下見がありますが 
3級は、これに加えて 当日の何日か前に 試験機材の内覧会があり ミキサー、CDデッキ 等 機材を確認できます。


セッテング「仕込み(接続、点検、調整)、リハーサル」、本番:

まずは、首席検定委員のところに受験票を出して、           。
すると、卓の所に誘導されて、「それでは、始めて下さい」と言われますので
ストップウォッチを    

接続、点検、調整
Vo chに 
CD chの
EQ 

フェ―ダーの上か下にパート記入用テープが貼ってあるので記入する。
Voのchは どこでも良いが 常識的には CDの隣である。

CDを入れ、 



          を取りに行く。

作業中走ってはいけない(早歩きで移動する)
スタンドにマイクを挿したまま運ぶ時は、
          
                 マイクを落とさぬよう注意して運ぶ。

マイクとケーブルを
  
                                         回線チェック。



 メーターの振れは目安にして
スピーカーから出ている音量で判断する。
音量は、何時間 聞いていても疲れない 品の良い音量で良いのだから 
普段 ロック系PAでガンガン音量を出しているのに慣れている人は特に上げすぎないように注意!
上げすぎるとハウリングを喰らうし 適切音量以上だと 何かと減点される。
1,2 級においても同様であるが、 メーターの振れは しょぼしょぼ でも十分音量が出ている場合もあるので 
メーターは、あまり当てにしない方が良い。 とにかく自分の耳で音量は判


CDのPAUSE(一時停止)、PLAY 機能確認、ゲイン設定
(事前に設定されている事もある) 後


最終的には、各フェ―ダーが基本位置になる様にゲインを調節

インプットからアウトプットまでのアサインスイッチ、レベルセット
(グループ バス 経由でメインLR に送り出す必要は無く 直接メインLR へ アサインして良い。
(但し グループ 1 より PAモノラル出力の場合は、もちろん グループ 1 へ アサイン)

Vo,CD,ch onスイッチON ,


Voフェ―ダーを
ゆっくり上げて
PAスピーカーより音を出し


(EQを調節する 手順を理解しているのを アピールできれば良い)
モノラル出力なので定位は真中であればOK。

VoとCDのだいたいの音量(フェ―ダー)、
EQ設定(3級でEQの調整は重要ではないので 
EQは いじらなくても 減点は無い


chフェ―ダーが基本位置になるようにゲイン    を行なう。

朗読者 に マイクをチェックさせると点検せずに リハ―サルを行なった事になるので 実践的には、
朗読者 に マイクチェックさせるのは 好ましくありませんが 減点しない 試験官もいます。

舞台に配線後 補佐員に
マイクから声を出させて マイク チェック する事も可能ですが
マルチケーブルを使わない場合                          を使わなくても可能です。

ナレーターはミキサーの位置から見きれる所に控えている




舞台セット:
ナレーターに「朗読の準備して      」と大きな声ではっきり告げる

  フェ―ダーを下げ 舞台に                 をセットする
引き回して来て 余った ケーブルはスタンドの下に束ねておく
(コードを引っ掛けた時、スタンドが引っ張られて倒れなくするためもある)


「        します。                      言って下さい」


 

                               をナレーターに聞いて
確認してセットする

  

マイクを口との距離は、バンドのVoではないので 近づけ過ぎない


ナレーターへの説明(打ち合わせ):
     の要領を                  説明












卓に戻る時、             整頓しながら戻る。

リハーサル:
CD M−1  PAUSE
スタンバイ、スタート(Cue)
Vo 
CD M−1
CD M−1  
M−1
CD M−2 
CD M−2  
M−2 C.I 
朗読終了後 
        で10秒カウント 後
ゆっくりと F.O
終了後
本番の要領で朗読後
                 微調整
CD の キッカケ練習。CDのPAUSE、PLAY 練習。
 
もう1度同じ要領でリハーサル Cue


終了2分前になったらランスルーにうつる。
(以前は「終了2分前」と係員が知らせてくれていたが今は無い) 

ナレーターに 「                  ランスルー  行ないます。」

ランスルー:(3級ではランスルーを行うように実技問題には 書かれていない ので しなくても減点は無いが 
通しのリハーサルは、行った方が良い
 1,2級では実技問題にも書かれているので、やらないと大減点となる)

「 合図           」

CD M−1  PAUSE
      スタート(Cue)
              」   け後C.I
CD M−1    
CD M−1  
CD
CD M−2  
CDフェ―ダーBGレベル設定
               」後C.I
CD M−2  PLAY 
                       
朗読終了後 CD音量上げたら
        10秒カウント 後
ゆっくりと F.O




CDの頭出し 停止設定 確認 後

「作業 終了     !」と技能検定委員に告げる
(作業開始後 7分以内に告げなければ、たとえ作業自体 誰が見ても完了している状態でも 
作業が時間内に終了しなかったと見なされ 5点以上の大減点

作業時間が短かかったと言って加点されないので ランスルー後
時間が余った場合はCDの
取り扱いに慣れるようにキッカケの練習 等を行なう。
(ランスルー後 音出ししても減点にはならない)
自分で朗読をしてM−1,2 のPLAYを押すタイミングを覚える。

試験官がミキサーの設定をチェックするので(1分位) 卓の前からどける。

本番:
試験官が「本番を始めて下さい」と言う
(1分以内に朗読がスタートすれば失格にはならないが 遅いと減点されるので できるだけ手際よく開始する事)

CD M−1  PAUSE PLAYセット 一時停止確認
Vo,CD のch フェ―ダーを上げ セット。
     スタート Cue
「               」後C.I
CD M−1   
CD M−1 
CD
CD M−2  
CDフェ―ダーBGレベル設定
「             」後C.I
CD M−2  PLAY 
「                     」
朗読終了後 CD音量上げ
         10秒カウント 後
ゆっくりと F.O

マスター フェ―ダー を下げ

本番終了後:
残りの                                、chスイッチoff,ゲイン最小 
(マイク、スタンド、ケーブル 片付けは係員が行なう)
CDを収納
ヘッドホーンの片付け。
ミキサーの設定の原状復帰 EQとPANは、12時、それ以外は7時(最小) 方向へツマミを設定。
(ヘッドホーン レベルを下げ忘れないように)
(制限時間は 無いので落ち着いて原状復帰を行う事)

「         原状復帰 終了     」と技能検定委員に告げる
(告げなければ減点)

忘れ物をしない様 持ち物をチェックして 退室。


以上の手順は 舞台機構調整 1、2級の作業試験においても重要なヒントとなります。

原状復帰について:
試験開始直前の準備の際 ミキサーの原状復帰(主に EQが12時方向)が 
されていない所が ある場合 試験官に言って直してもらう事ができます。
その場合、自分で直すのは禁止されています。(試験開始前は いかなる場合でも機材に触れてはならない)

EQ と PANは12時、それ以外は 最小 位置、スイッチ類はOFF又は凸が 原状復帰 状態です。
但し 3,2級ではCDのch等 すでに設定されている所は 戻さなくて良い
(試験前 説明の時 その辺は、元に戻さなくて良い 等の指示がある時もあります)

舞台機構調整 作業試験は、専門学生が夏休みに入って すぐの7月下旬以降に行なわれます。

舞台機構調整自宅練習:

実際の作業試験に近い状態で練習できるように工夫する。以下は、一例とヒント

CDのトラック1に4〜5秒間 効果音的な音楽、トラック2に1〜2分のBGM的な
音楽を入れる。(音楽は、インスト)  (練習に慣れたら違う音楽に入れ替える)
録音再生機器に原稿を朗読して(M−1 の 4〜5秒は、空けておく)
録音(全文が約35秒に収まるように)する。(試験時 ナレーターは女性)
朗読を再生してM−1とM−2を入れる練習を行なう。(VOL.で音量、FO も練習する)
慣れたら 作業手順の中に入れて5分以内でランスルーまで完了できるように練習。

ミキサー等 機材を持っていない人も、考えて工夫すれば、色々実践的練習は可能です
要は そこまでして やる気が あるか無いかです。

各級 年に1回しか行われない試験で 再試験には1年 待たなければならないから侮ってはいけません 
自動車免許試験のように落ちても何日か後にすぐ再試験が行なわれるのであれば
のんびり練習しても ほとんどの人は いづれ合格できるでしょうが
年1回の一発勝負で確実に合格する厳しさを自覚して練習しましょう。

マイクスタンド、20mケーブル、マイク は、揃えておいた方が良い。
バンドの人が練習で使用するリハーサル(練習)スタジオなら機材は揃っているので練習に良い
(当日空いていれば入れる 個人練習を利用すれば 安く貸りられます)

このように工夫して 試験同様のシュミレーション練習を毎回時間を計って行ない
動作を反省して改善して行く。試験当日までに***回以上は行うと良いでしょう。

マイクスタンドのセット、ケーブルの引き廻し 等 基本的な事を甘く見て 
手際よく きちんと できない人が非常に多く 
(1,2級受験者にも低レベルの人が多く見受けられます)
受検を機会に これら 普段の現場でも役立つ事を 是非マスターして下さい。

現場で働いていて マイクスタンドや、ケーブルの扱いを もたつく事ほど恥ずかしい事は ありません!


ある地区での 3級 作業試験 受験者レポート:  

試験1〜2週間 前に 内覧会 があり  試験で使われる機材の下見が事前にできました。

試験当日
試験前に検査員 紹介の後 試験の説明や注意、等があり、 
過去の試験における失敗しやすい例として
 時間内に終われないことや、セッティング終了後その旨を試験官に告げないと
セッティングが終了したとみなされない ことなどを注意事項に上げていました。

中でも 試験問題には 補佐員がいるとは 何も書かれていませんが 
「補佐員がいるので ケーブル引き回しの補助や マイクに向かって しゃべられる 等
行わせて良い」と説明がありました。

その後、試験会場へ グループごとに 移動して下見を 5分くらい行い
その後また元の教室に戻り、名前を呼ばれ
たら試験会場へ移動して試験を行いました。

マイクケーブル は 会場中間 あたりに 2本 用意されており 好きな方を使って良い。

プロのナレーターの人が2人(女性) 下手に座って
そのうちの1人が朗読します。

CDはモノラル入力で、卓の一番右端(老番)にあり 
すでに ゲイン 調整されて(PADも押されて)  
ch ONボタンも押された状態で、MIXも選択済みでしたから
フェーダーを上げるだけで 音が出る体制になっていました。

ミキサーの上には白いテープが置いてあり、多分そのテープに
マーキング等をしていいようでした(説明はありませんでした)。


マイクとスタンドの片付けについては補助員の方がやったの
 ですが、こちらが片付ける旨の指示を出す必要はありませんでした
 (事前の説明でそう言っていました)。


舞台機構調整 要素試験


平成15年度(2003年9月実施)より 内容が一部大きく変りました。
3級は、音色の判別が中心で音量、音質、等の判別もあります。

平成17年度(2005年7〜8月実施)より
学科同様 試験問題用紙、解答 が公表されるようになりました。

平成16年度 以前の 問題は公表されていません。

3級 舞台機構調整 要素問題 解説


舞台機構調整 学科
範囲並びにその細目:


舞台機構調整 平成17年度 3級 受検の方に日記を書いて頂きました。
舞台機構調整 3級受検日記


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