舞台機構調整 1級

舞台機構調整 実技 作業試験

ピアノ、ボーカル(男性)、フォークギター の計3人による演奏で 曲中に打ち上げ花火の効果音(CD)を入れる。
平成11年度(2000年2月実施)より井上陽水の「少年時代」。
それ以前は、 映画「明日に向って撃て!」の主題歌 
"Raindrops Keep Fallin' On My Head"(雨に濡れても)。

平成17年度 実技問題は 平成16年度 と 服装の記述位置が変っただけで 同内容
以後 毎年 言い回しなど若干の変更があるだけです。


添付されているバンドスコアの終わりから11小節目の ギターパート 16分音符4個は、
平成11年度 当初から 8分音符 4個が16分音符4個 のミス記入となっていたのが
(楽譜の読める人であればすぐ分かりますが)
平成17年度に 8分音符4個へ修正されました。

入出力総てステレオとなる。
舞台機構調整 2級には無かった CDとREV のOUT からの配線も加わる。
ダイナミックマイク×4本、コンデンサマイク×4本 計 8本 スタンドに挿して用意されているが
舞台側 マイクケーブルは ピアノ×2、Vo×1、Gt×1 計4本使用。

基本的な試験の流れ、注意事項は2級とほぼ同じと考えて良いでしょう

「ピアノ用FBスピーカーからは、ボーカル及びギターの音を拡声すること」と問題に書かれていますが
要するにピアノ・モニターから ピアノの音を出してはいけない事になっています。
これは モニター音量への重要なヒントにもなっています。

補佐員への指示 等も 2級の時よりも 的確さが要求されます。
(指示の要領が悪いと 的確に動いてくれないし減点対象にもなります)

特に ギターは、マイクの 位置が甘いと ハウリングによって
音量を上げられないので ピアノの音に負けて 聞こえにくくなります。

ハウリング・マージンを確認している時以外のハウリングは 比較的大きな減点対象。
特に演奏者が演奏位置にいる状態でのハウリングは リハーサル中であっても
大きな減点対象  (もちろんハウリング自体の音量にもよりますが)


曲中に入れる効果音 これは
演劇等で多く使われる、キッカケ通りのタイミングで音を出せるかどうかのテストです。
このタイミングがずれると その度合いより減点されます。
CD トラック2 に入れられている 打ち上げ花火 の効果音は、
ステレオで録音されていますので モノラルで出力してしまいますと大きな減点となります。

演奏速度は 楽譜に指定してあるが 地域によっても 非常に ゆっくりだったり
同じ地域でも 初日は遅く 最終日にかけてだんだん 速くなったり 色々です。

モニターのAUX は見た目で判りやすい様に 通常 舞台下手から上手へ順に AUX 1、2,3 として
REV などは AUXの老番 に 選択するのが 定石ですが 
検定の場合 定石 通りには していない場合が ほとんどです。
 
各AUX、L、R のメーターの振れの設定は その地区により 変化しますので
振れは 目安として 耳で音量確認した方が良いでしょう。
(昔のパワーアンプと違い 最近の それらは VOL を最大にしなくても
一切 不具合は 起こりませんので ミキサーの出力は 定格まで高め
メーターをしっかり振らせて パワーアンプ側で適切な音量となるように
調整するのが定石ですが この検定試験では このようには 設定されていない
地域があります)


1級は 弱音楽器の代表である アコースティク・ギター と 音量の大きい ピアノ との 
ミキシング バランス を いかに 上手く 取れるかが 採点においての 
大きな テーマの1つとなっています。



1級舞台機構調整(音響機構調整作業)実技試験(作業試験)問題   解説

試験場内には、
実技試験問題(作業手順など文字を書き込む事は不可)、
ストップウォッチなどの時計(携帯電話など時計以外の機能がある物は不可)、
筆記用具
のみ持ち込めます。
チェックのための個人CD(CDR 不可)も、持ち込み可。
スカート、短パン、サンダル、雪駄 などの服装は不可


接続について:
マイクは、すでにマイクスタンドに取り付けられているので、
マイクのセッティング及びマルチ ボックスとの接続を行う。
(ミキサー側に 4本、 舞台側に 4本 以上のマイク用ケーブルが用意されています)

ピアノの蓋は 一番開いた状態にセットしてあるので
その状態で使用する事。


REVのリバーブタイム及び入出力レベルは、既に調整済み 
ミキサーのフェーダー上などにPA(マスター)、などと表示してあります。
モニター スピーカーは ギター、ボーカル、ピアノ各演奏者に1台づつセットされている 
モニターとREVのAUX 出力は 
すでに配線されており 使用するAUXの番号は当日知らされる。
各音響機器の電源は最初から入れてあり切ってはならない。
ミキサーとREV以外の機器は、一切操作しないこと。

補佐員(2名)に判断要素を含まない補助作業をさせて良い。

ミキシングの条件:  
マイクは、コンデンサ型及びダイナミック型が各4本準備されているので適宜選択し、
ボーカル、フォークギターに各1本
グランドピアノに2本のマイクを
使用する。

PAスピーカからは、ギター、ボーカル、ピアノ、CDを拡声させ、
リバーブは、ボーカルのみに効果させステレオで出力すること。
モニター スピーカからは、CDとリバーブ音を効果させないこと。
ピアノ用モニタースピーカーからは、ボーカル及びギターの音のみを拡声させ
ギター、ボーカル用モニタースピーカーからはギター、ボーカル、ピアノ音を出力させる。


試験問題に添付してある楽譜上の指示に従って
CD トラック2 に入れられている 打ち上げ花火 の効果音を
1コーラス 終了した1拍目から再生させ4小節後から F.O. する

演奏者は、モニター スピーカの音量及びバランスに関する質問をしても一切返答しないので
一切 モニターの注文など聞かなくて良い。



試験手順:
ミキサーの立ち位置より 試験開始し
30分以内に
接続、点検、調整、リハーサル、
ランスルー(通しリハーサル)、
最後に
マイク入力のフェーダを絞るか、ミュートをかけて
試験官へセッティング終了の意思表示を時間内に必ずすること。

それ以降は、本番開始の指示があるまで機器類には一切手を触れない。
次に
試験官の合図により 本番を開始し 
試験会場に見合ったミキシング作業を行なう。
本番としての演奏が終了後、音楽CDを収納し、ミキサー側の現状復帰を行い、
(舞台側の現状復帰は、補佐員が行う)
技能検定委員に終了の意思表示をすること。
本番〜原状復帰 終了までの制限時間は特にありません。

検定曲のサイズは原曲と同等で 
VoとPf も同様、Gtが原曲に基づいてアレンジされています。
https://youtu.be/scQLu9tNcI4?list=PL93LkYC0ndaVMq8amHkgVQTZnIQNs3jPY

https://www.youtube.com/watch?v=bL5hJEauvu4

2級や3級もそうですが
試験問題に「試験会場に見合ったミキシング作業を行なう」とあり 
全体の音量を どの程度にするかが 一番のポイントとなります
曲調、ジャンルや客層、PA規模などにより 同じ会場でも 音量は さまざまですから 
これを適切に処理しないと かなり実力のある方でも自滅する事になりますが 
この検定の場合 PAの原点となる拡声理念が基本となります。


演奏者 ですが 各演奏者によって Gtの出方は異なります。

演奏者の方へ
表示基準テンポは必ず守って下さい テンポやニアンスなどは。
ライブ版 Pf 見本演奏    を参照下さい。
曲中 Aメロに戻る前の 4拍目Pfのアクセント時Gt は休符にすると
合わせ易く効果的でもあります。

この試験は 演奏の上手い下手は関係ありませんので 
音を外したり リズムが乱れたりしても 
音さえ 安定した音量でしっかり出してもらえば問題ありません。
特に GtやPf ソロで 音がしっかり出ていないと 
未熟な試験官は ミキサーの操作が悪いと判断しかねないので
音を はしおるなどして 易しく直して弾いて結構です。

Gtは、楽譜を見ての通り よくあるキーボードの頭で編曲されていますから 
記譜とおり きちんと演奏するには かなりの練習が必要です。

風邪などで通らない声の場合は特に 
試験者が設定したマイク位置より離れないで 
近づき気味で歌って下さい 


舞台機構調整 要素試験

平成14年度(2003年2月実施)より 内容が一部大きく変わり (過去にも何回か改変あり)
これ以前に出題されていた リズム系とクラッシック 音色の聞き分けが無くなり
かわりに 邦楽系とクラッシック系のジャンル聞き分けになりました。 
平成15年度(2004年2月実施)もこの傾向でした。

舞台機構調整 1級の要素試験は非常に難しく 作業試験が満点の実力でも要素試験で落ちている人もいます。

平成16年度(2005年2月実施)より 内容が一部変わりました。
この年より 学科同様 試験問題用紙、解答 が公表されるようになったので
これ以降の試験は 内容 構成が 年ごとに変化しています。


舞台機構調整 学科試験

範囲並びにその細目:

平成16年度(2005年2月実施)以降 傾向が少し変わり難易度が少しアップしています。

舞台機構調整 平成17年度 1級 受検の方に日記を書いて頂きました。
舞台機構調整 1級受検日記


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